宙組公演「アナスタシア」観劇レポ
見てきました。宙組公演「アナスタシア」。 演目が発表された2019年10月28日(1年以上前!)から、ずっとずっと楽しみにしていました。
発表されてから本当に色々なことがあって、公演時期も当初とは変わってしまったけど、幕が無事開いて、そして幸運なことに観劇することができて、本当によかった。
宙組アナスタシア最高なので全人類見てくれ!!!(オタク特有のクソでか主語)。
以下、まかまどに狂ったオタクによるまかまど特化な感想もどきです。
※観劇はまだ二回だけでいろんなところの記憶が不確かなのに勢いのみで書いてるので明らかな見間違い・勘違いがあってもさらっと流してやってください(予防線)
- ディミトリ/真風涼帆
「詐欺師ながらも純真な心を持っているって何……?」そう思ってた時期が私にもありました。
(やってる行為が犯罪なのは言い逃れできないけど)ディミトリが詐欺師をやっているのは環境の影響が大きくて、アーニャとの心の交流の中で、だんだんとディミトリが生来持っていた優しさ・純真な心がどんどん出てきたような印象を受けました。
まかディミトリの「アーニャ」って呼びかける声がどんどん優しいものになっていくんだ……まじで……恋してんじゃん……。
お歌は大ナンバーに続く大ナンバー!一幕なんて特に歌いっぱなし。
声に深みが増していたというか、特に低音の安定感が増し増しで素晴らしかった!声が厚くて甘みがあってアーニャとのデュエットがどれも最高最高!
(そういえばプログラムの「泥棒のプリンス」って肩書に笑ったけど、劇中で「ハンサムじゃなかったら通報してた」と言われていたところを見るに、単純に顔が良いからそう言われてるのでは…?)
宝塚版初演ディミトリを真風さんで見られたこと、一生忘れない……。
- アーニャ/星風まどか
ペテルブルクまで歩いてきた、まさしく自分で道を切り開く系ヒロイン。
癇癪持ちとたびたび言われてる(し実際その傾向はあるけど)それ以上に自分の感情に素直なんだなという印象をまどかアーニャからは受けました。
本当に表情が豊か!まかディミトリのことを気に入らないって表情も、一緒にダンスを踊ってどんどん楽しくなっちゃう表情も、黒燕尾のディミトリにエスコートされて嬉しそうに横顔を見上げる表情も、どれも一級品!!!
そしてお歌ね。地声歌唱も裏声歌唱も、地声から裏声への移り変わりもぜーーーんぶよかった!
「強く、何事も恐れない」少女そのもので、これ以上ないはまり役。
宝塚版初演アーニャをまどかちゃんで見られたこと、一生忘れない…………。
- 幕開き/あの日の12月
セットが豪華~~~~!!!!!(第一声)
すっしーさんめっちゃ美し~~~!!!みねりちゃんめちゃカワ~~~!!!と幕開きからテンションが一気に吹っ切れました。
舞踏会の写真の演出はエンディングにつながる最高の演出だし(稲葉先生ありがとう)、シャッター音とともに照明が真っ赤になったのは震えちゃったな……。
オルゴールを取りにきたまどかアーニャが、慌てて家族のところに戻ろうとしたのを止めたポリシェヴィキはグレブ父だったりするんだろうか。
葛藤の中、アナスタシアだけをなんとか逃がして、それでも罪の意識から逃れられず、己を蔑んで死んでしまったんだろうか……(深読みマン)。
- ペテルブルクの噂
宙組のコーラスやばない!?!?!?やばい(自問自答)。
まずハーモニーが素晴らしいのに更に歌詞が綺麗に聞き取れるのがすごい。これぞコーラスの宙組。
「♪ぎゅうっ、ぎゅうっ、詰め~!」のところがなんか妙に好きです。初日映像もこの場面を繰り返し見ちゃう。
- She Walks In-彼女が来たら
最高の楽曲を宝塚版のために書き下ろしてくださり本当にありがとうございます……。
リプライ含めて馴染みすぎてて、もうShe walks inがないアナスタシアでは生きていけない体にされてしまった。
ディミトリはたった一度のアナスタシアとの邂逅をずっと覚えていて、「馬車の上 恐れもなく微笑みを浮かべていた少女」のことを忘れられなかったんだろうし、それは”初恋”なのでは…?(まかまどに貪欲)。
「まるでバイオリンが 突然」って歌詞のところでバイオリンの音色が入ってくるのだーーーいすき!!!
- 夢の中で
記憶も何もない、ただパリで誰かが私を待っている気がする。その一心でペテルブルクまで歩いてきたアーニャの強さが表れている一曲。
あんなの目の前で見せられたらヴラドがアーニャに可能性感じちゃうの分かるよ…って勝手にヴラドに共感してた。
「パリ パリ」って繰り返すところのメロディーがとっても好きでまどかアーニャの歌声も素晴らしくて朝の目覚ましにしたいぐらいでした(CD早く出してくれ…)。
- やればできるさ
ディミトリアーニャヴラド3人ともカワイイ〜〜〜!!!ミニチュアにしてずっと見てたいぐらいカワイイ。
ずんちゃんヴラドが軽快で見てて楽しい。ただでさえ小さなお顔が髭で皮膚面積が減ってるから更に小さく見える。豆粒かと思った。
そしてあの日のダンス、と後にヴラドさんが振り返るディミトリとアーニャのダンス。
ディミトリの足を踏んでしまい小さく「ごめんなさい!」と謝るアーニャ、転んでしまったアーニャに「やれやれ」顔で手を差し出すディミトリ、だんだんと息があっていき、二人の表情も楽しげになり、手を引いて手を引かれて共に踊る……。
いやぁ〜〜〜ロマンス芽生えますわ〜〜〜!!!観客全員がディミトリとアーニャの恋の目撃者だ〜〜〜!!!!!
ずんヴラドとまかディミトリでまどかアーニャを挟む構図が多くて(この曲に限った話ではないけど)このスリーショット最高にカワイイ。
- ネフスキー大通り
やればできるさ(ディミトリver)
アーニャ絶対パリに行かすマン。やればできるの後にまたすぐ歌い上げるものだからびっくりした(ミュージカル……)。
最初は「頭おかしい」と言ってたディミトリが、あそこまで一生懸命になるなんて……(やってることは普通に犯罪)。
ちょっと不穏な感じが好き。
- ネヴァ河の流れ
大曲〜〜〜!!!そして名曲。
噂の少女がアーニャだと分かった瞬間に声が明るくなるのが可愛かったな……恋してるやん……。
ナウオンでキキちゃんが話していた通り、グレブはもう単純に純粋に、らしくない一目惚れをしたんだろうなという印象。
ただ「しめられた門の向こうにいた誇らしげな少女」に少年のときに恋にも似た羨望を抱いていて、アーニャの瞳を見た瞬間(「その瞳は…」ってなった瞬間)一気にアナスタシアとアーニャの姿が重なったんだろうな、と私は感じました。
掃除婦のアーニャには純粋な一目惚れをし、その後幼い頃に羨望を抱いたアナスタシアが彼女に重なり……。
一人の男としてグレブが恋に落ちたのは掃除婦のアーニャだけど、グレブを父の息子の呪縛から解き放てるのは皇女アナスタシアだけで、(ディミトリがいなかったとしても)グレブはそのどちらもを手に入れることはきっとできなかったのでは……。
グレブに関しては何度も見るうちにまた印象が変わる人物だと思うし、ほんと、難しいお役だと思います。
- 俺のペテルブルク
この曲、アナスタシアが宙組で公演されると発表されてBW版サントラで聞いた時から、ず〜〜〜っとまかさんの声で聞きたいと思ってた〜〜〜!!!単純に曲として好き。
少し遡って悪友たちに絡まれたシーン、ここで「彼女に触るな!」ってディミトリの声が良かった。ロマンス芽生えてるな…って感じで。
そしてナンバー始まる前の「来いよ、アーニャ!」って声も楽しそうでねぇ……お手手も繋いじゃってるし……まかさんの声の演技好き。
ディミトリが語るペテルブルク。許せない街だけど、それでも大好きなんだと歌うディミトリの姿と笑顔で見つめるアーニャの姿。
アーニャはこのディミトリを見て、「どんな環境でも誇りを捨てない」と尊敬していたと後に語るし、この曲もロマンスの始まりなんだな(なんでも二人のロマンスに繋げるマン)。
演出として盆が回ると背景の映像も回ってすごかったな……ペテルブルクの街を見渡してる感じが最高。
右手でリズムとってるまかディミトリめちゃかわでした。
- あの日の12月
ナンバーに入る直前のディミトリの「アーニャ?」って呼びかけがやばかったです(報告)。
歌詞的にもあれはアーニャが見ている幻想(記憶)にディミトリが迷い込んでるってイメージなのかな?
お母様の歌声が素晴らしくてコーラスも素晴らしくて聞き惚れてしまう。
アーニャ、アーニャ、アーニャ……。切なそうな最後のあの呼びかけはアーニャをこちらの世界に呼び戻すためなんだろうか。
ナンバー後の「君が女の子じゃなかったらそうしてたさ〜!」(抱き上げてクルン!)は何あれ?びっくりしちゃった……最高すぎて……。
- 惜別の祈り
イポリトフ伯爵(りんきらさん)のアカペラから始まる曲。これぞコーラスの宙組!
前の場面であれだけパリに行けることに喜んでいた後だからこそ、ふるさとに愛を、と歌う歌声が切なかったな……。
- 新たな旅立ち
ずんちゃんヴラドめちゃめちゃカワイイ〜〜〜!!!愛しさあふれるおじさま。
列車の演出が本当にすごかった!観劇前にステージドアで大道具さんのこだわりや、稲葉先生が秒数まで数えて~等々ととても苦労されていたことを語っていらしたので、沢山の方々の努力と技術で作られている場面なんだな…と噛み締めてた。
ミュージカルにありがちな別の歌詞を同時進行で歌う曲、私は聖徳太子ではないので少し加減をしてほしい…と思いつつも好き(しかし歌詞は聞き取れないので歌詞カード欲しい)。
- それでもまだ
グレブ大ナンバーその2。
父の息子としてずっと生きてきた、それ以外の生き方があるのか…と歌うグレブが切なくて切なくて。
最後の「もう」の歌い上げが素晴らしかった。
- Journey To The Past-過去への旅
もう、ありがとうの一言。
背中を預けあいながら歌い上げるまかまどに胸がいっぱい。
今の宙組で、まかまど体制の宙組で、アナスタシアを上演しようと決めてくれた偉い人ありがとう。稲葉先生素敵な潤色ありがとう。タカラジェンヌ、舞台に立ち続けてくれてありがとう。この舞台に関わる全ての人に、ありがとう。
別箱で組んだときからときめいて好きで、叶うことならトップコンビとしてみたいと思った真風さんとまどかちゃんが本当にトップコンビになって、アナスタシア宝塚版初演を演じてくれるなんて、私はもしかすると前世で国一つ救うぐらいの徳を積んだのでは…?と本気で思った。
最後の「出会えることを」をまかまどが歌い上げているときに、森の景色だった背景の映像がぐわーって森を抜けてパリの街になるの好き。
もうぜーーーーんぶ好き!!!!
(終わる直前草むらから飛び出してきたグレブさんにはちょっと笑った)
一幕、冗談抜きで秒で終わったんだが???
- パリは鍵を握っている
賑やかで楽しいナンバー。
ちょっと移動するのにも手を繋ぐディミトリとアーニャ可愛すぎんか???ロマンス進んでる……。
ぴょこぴょこ片足で跳ねる振りがかわいくて大好き。
- 扉を閉ざして
マリア皇太后美しすぎる~~~!!!登場の度にオペラグラスでガン見してた。
すっしーさんも美しければメロディラインも美しい。名曲。そして泣ける。
「かくれんぼして、頬にキスを…」が切なすぎる。
- 過去の国
和希そらの本領発揮〜〜〜!!!がなり声が強くて最高。
娘役さんたちが一列に並んで、リリーが先頭の娘役さんの手を引く振りがかわいくてリリーかっこよくて好き好き大好き。
- 貴族とただの男
ずんそら〜〜〜!!!
キスちゅっちゅするのカワイイ。
ぴょこぴょこ跳ねるのカワイイ。
足絡ませるのカワイイ。
もうカワイイの大渋滞……と思いきや最後はかっこよく壁ドンキッス決めるリリー。好き。
- 貴族とただの男、過去の国 グレブリプライズ
彼女が道連れにされる前に、という歌詞がとても印象的でした。
アーニャー!の歌唱が大迫力。クソでか感情ならぬクソでか歌唱。
でもその迫力が、アーニャと呼ぶ声の強さが、彼女がアナスタシアではなくアーニャであって欲しいというグレブの願いのようにも思えて。
- 幾千万の群衆の中ーIn A Crowd Of Thousands
幾千万もの群衆の中、出会った二人。
好きなトップコンビが歌ってくれる歌として最高すぎんか???最高。
怯え驚くアーニャのもとにやってきたディミトリの「アーニャ?」って呼びかけがまた最高でした(報告その2)。
唯一お辞儀をした相手と、また巡り会えたんだよ……もしあのときに戻れたとしてもまた探し出すって……アナスタシアがループものでもディミトリとアーニャは出会うので大丈夫だね(?)。
ナウオンで「思い出した…!」の後のデュエットが(伴奏が録音なので)難しくて、何度も二人で練習したと真風さんが語っていたけれど、本当にまかディミトリの歌声が素晴らしいテノールで、低音が甘くしっかりと出ていて、アーニャを包み込むようだった。歌声も包容力がすごい。
そして「皇女様……」で傅くまかディミトリが白の寝巻きというシンプルすぎるお衣装なのにめちゃめちゃ様になっててかっこよくて息止めてた。
このシーンのまかまど、多分死ぬ間際に走馬灯で見る。最後の言葉が「幾千万もの群衆の中…出会ったまかまど……」になっても後悔はないです。
- ヴラドの後悔
貴族とただの男リプライズ。
ディミトリとアーニャのことを見守ってきたヴラドが歌う2人のロマンス。
リリーとヴラドは「貴族とただの男」で、アーニャとディミトリも「皇女とただの男」。
ずんちゃんヴラドの温かで切ない歌声が絶品でした。
その後ドレスアップしたディミトリとアーニャ。ディミトリは様になりすぎだしアーニャは本当に皇女様…!
ネクタイを直そうとするアーニャの手を払って(気安い感じがイイネ)腕を差し出すディミトリ。嬉しそうにその腕に自分の腕を絡めるアーニャ。
とんでもなくお似合いだよ…………。
原曲meant to beにshe walks inの(元になったであろう)メロディラインががっつり入ってるのもまた最高なんだよなぁ。
- バレエでの四重唱
ディミトリ、アーニャ、グレブ、マリア皇太后、それぞれの思いが交差する一曲。
誰が彼女を救うのか、からのディミトリとグレブのハモリよ。出会うことのない二人の心が唯一重なる部分。
それぞれの歌唱部分がそれぞれのナンバーのリプライズなのもいい。ザ・ミュージカルって感じで高まる。
そしてセンターでの”白鳥の湖”も素晴らしかった!知識がないど素人がバレエのうまさを語ることは恐れ多いけど、ほんと、すごかった……。
アーニャ歌唱部分ではオデットが踊り、ディミトリ歌唱部分ではジークフリートが踊り、グレブ歌唱部分ではロットバルトが踊り、マリア皇太后歌唱部分ではオデットが白鳥たちの中に紛れ込み(本物が分からない)……と、物語とそれぞれの心情・立場がシンクロしてるのもよかったな。
センターの白鳥の湖もみたいしそれぞれの表情もみたいし……と目が足りない場面でした。
(自分の歌うパートが来ると立って歌い終わると座る、という挙手制ならぬ起立制にはちょっとだけ笑った)(そして立ち見のグレブ)。
- Everything To Win-すべてを勝ち取るために
そわそわソング。カワイイ。
「今になって怖いなんて、あぁ、どうしたら」のちょっとお芝居入った“あぁ”がめっちゃ好きで、まかさんの頭を抱えるような素振りも好きで2回ともオペラグラスでガン見してた。
全てを勝ち得る、ただ手に入らないものが一つだけ……そう歌うディミトリの表情がどんな愛の言葉よりも雄弁にアーニャへの愛を語っていて……。
「分からない」のロングトーンが気持ちよくスコーン!と伸びてて本当によかった。真風さんのロングトーン好き。
- 第9場 皇太后の控室
「彼女(アーニャ)はただ自分を取り戻したいだけ」と必死に皇太后に食い下がるディミトリに、彼の純真な心を強く感じたシーン。
一度目の前から立ち去られてもなお、ばっと腕を広げて皇太后の前に立ちはだかるディミトリがかっこよくて、切なくて……。
あんたは報いを向けるだろうな!!って台詞に感情がこもりまくってて若干マイク破れてた(ボワってなってた)ような……それぐらいの熱演でした。
- 第10場 ホテルの部屋
バレエでの四重唱の場面でアーニャを見て、既に「まさか…」となっているのに、信じたら裏切られる・失望する、と硬い態度を崩さない皇太后に、今まで会いに来た偽物たちにどれだけ心が傷ついたのかと切なくなり……。
「家族の元に帰るのに、遅すぎるということはないわ」というアーニャの言葉に深く頷き、劇場内からはすすり泣きの声が……。
本当にいいシーンなので私の万年枯渇している語彙力ではとても言い表せない。出来ることなら劇場で見て欲しい。あの空気感を感じて欲しい。くそ、コロナめ……!
抱き合うナナとアナスタシア、そしてそっと出てくるディミトリ……。
- She Walks In-彼女が来たら リプライズ
全編通して一番好き。ほんと好き。
も〜〜〜こんなん反則!!!最高!!!
「一生忘れず想い続ける」って歌詞ぶっ込まれてこちらとしては正直に申し上げると大興奮しました。
さよなら、アーニャ…の美しい高音よ!!!ディミトリへの愛おしさが天井突破した瞬間です。
このリプライズのおかげてディミトリ→アーニャへの想いがかなり明確に切なく訴えかけてきて、本当に宝塚版のためにShe walks in書き下ろして頂いてありがとうございます……(誰目線)と言う気持ちになった。
なんとか必死に堪えてた涙腺がここでご臨終。
- 第11場A ホテルの控室
報奨金はいらない、というディミトリに、あなたのことを誤解していたかもしれない、と返す皇太后。俺の人生はずっとそうですよ、と更に返すディミトリが切なくてなぁ……愛する人と幸せになってくれ(なる)。
ありがとう、ディミトリ。
アーニャを信じてくれて、ありがとうございました。
ここでのやり取りがあったから皇太后はディミトリとアーニャが惹かれあっていることを知ってなお反対せず、むしろ背中を押すようなことを言ったんだと思うと……ある意味自分で勝ち得たんですよね、ディミトリは。
- 記者会見
「ポ・ポ・フ♡」
かわいいなちくしょーーー!!!!(ディミトリの切なすぎる想いに情緒が不安定)
ずんちゃんヴラド、そらちゃんリリーのおかげで切ない中でも笑える場面があって救われた。ありがとう。
- ネヴァ河の流れ リプライズ
ミュージカルしてる〜〜〜!!!(リスペクト:ナウオンの真風さん)
「父の背を追いかけてきた、それ以外の生き方があるのか」と歌ったグレブは父の息子以外の生き方を知らないわけで、それが出来ないと崩れ落ちたグレブに皇帝の娘であるアナスタシアが「あなたは悪くないわ」と告げた。
グレブの性格からして、アーニャのこの言葉がなければ父の息子になれなかった自分は「悪い子」だ、と思い詰めていたかもしれない。このアーニャの、父が殺さなかった(殺せなかった)アナスタシアの言葉はグレブにとって救済になったんじゃないかなと、そう思いたくて……。
「あなたがアナスタシアだと信じている、末長い人生を」そう差し出した右手を、今度は握り返したアナスタシア。それでもグレブは微笑むことはなくて。
これからグレブの、自分を探す旅が始まるのかもしれない。父の息子以外の生き方を。父の息子という呪縛から解放された後の、グレブとして生きる道を。
アーニャを愛したディミトリとアナスタシアに救われたグレブ、皇帝の娘であるアナスタシアと父の息子であるグレブ。ここら辺の対比をもっと読み込みたい。
- ending
「手に入らない人を思い続けられるほど強くないから」オメ〜〜〜さっき一生忘れない一生想い続けるって歌ってたじゃね〜〜〜か!!!!!
でもそれを本人に言わず、ディミトリは時折アナスタシアが乗ってる馬車を幾千万の群衆の中から遠く見つめて、死ぬまで想い続けようと考えてたんだろうな……ハッピーエンドでよかった!!!!
「ファーストキスは橋の上で素敵なプリンスとって決めてたの」→「君のプリンスにはなれないよ」→「皇女アナスタシアは許しませんよ」→アーニャからキス
最高〜〜〜!!!
その後アーニャの手を引いてディミトリからもう一度キス
さささささ最高〜〜〜!!!!!!!
最後に家族写真〜〜〜!!!本が閉じる〜〜〜!!!アナスタシア伝説は本当にあったのか?人々の夢だったのか?御伽噺のハッピーエンド〜〜〜!!!!最高〜〜〜〜〜〜!!!!!!
ディミトリが父から呼ばれていたという「ディマ」という呼び名で呼びかけてキスをするアーニャ、本当によかったな。
Home,Love,Family・・・
- フィナーレ
キュートなおじまさだったずんちゃんが!キラキラしてる!!王子様!!!お歌がうまい!!!
ラインダンスの始まりの枠の演出なにあれ!?おしゃれ!!人数の少なさはどうしても感じてしまいつつ、はじける笑顔が最高でほんとよかった~!!
男役群舞はまず「俺のペテルブルク」のアコーディオンアレンジが最高に好き。劇中で一切の絡みがないまかキキの肩ドン(肩ドン?)もまかずんのハイタッチもよかった~!
銀橋に出てこられたときには圧巻すぎてほんと「あちゃ~(ナウオンまどかちゃん)」。パノラマ写真で全員映ってる写真欲しい。
その後のネヴァ河アレンジの男役×娘役群舞も素敵だったな~。男役みんなギラギラしてて、リフトもして、これぞ宝塚のフィナーレ!!!って感じで最高でした。
- デュエットダンス
ティン!でまかまどの目が合ったときにまどかちゃんにスポットライトがあたるから、このタイミングで拍手できたのなんかよかった。出会いましたおめでとう!!!みたいな感じ(?)。
組む前にお辞儀から始まるの良さの極み。
噂の鼻チョンは私が見た二回はどちらもハマってました!真風さんの愛おしげな笑みよ……。
このシーンの、愛おしげにまどかちゃんを見つめる真風さんの舞台写真がつい先日発売されましたが見ました?見た??まだ見てなかったら販売ページ見て。やばいので。見て。
その後のシンクロターン!衣装の裾とスカートの動きまでシンクロしてたよ~。
そしてお手手繋いで銀橋!!盛り上がる音楽!バックハグ!!!一度ちょっと離れて!からの再びバックハグ!!!!後半の畳みかけ半端なさすぎんか!?!?!?
鼻チョンがかなりクローズアップされてたので思わぬ伏兵に動揺&大興奮してしまった……。
プリンス&プリンセスのデュエダンで最後まで夢たっぷり、胸いっぱいにさせてもらいました!!!
ありがとう宙組!!!ありがとうまかまど!!!
気づいたら9,000字以上書いてたので尻切れトンボになろうがぼちぼち終わらせようと思うんですが、最後に一つだけ。
こういったご時世に、大好きなまかまど率いる大好きな宙組で、Home,Love,Familyを歌う名作ミュージカルを上演してくれたこと、そして観劇できたこと、一生忘れません。
本当に素敵な作品をありがとうございました。
どうかどうか、最後まで無事に走り抜けられますように。
とにかく早く音源だけでも欲しい。アナスタシア禁断症状が出てる。アナスタシア見たい…。